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個人の自己破産・借金整理

破産をしてブラックリストに載ると、一生ローンは組めないのか。

 破産をしてブラックリストに載ると、一生ローンは組めないのか。

 破産(ここでは自己破産のことです)とは、破産申し立て時点での債務を、その時点における債務者の財産で清算することにより、破産後の債務者の生活の再建、再出発のチャンスを与えるという、救済手段です。破産をすると、(免責を受けなければ)弁護士や司法書士になれない、官報に掲載される(戸籍には載らない)などのデメリットとともに、クレジットカードやローンを組めなくなる、というデメリットがあります。弁護士などの士業ではないという人は、破産のデメリットとしては、実際には最後のローンを組めなくなることだけといっていいかと思われます。さて、このブラックリストに掲載されてローンが組めなくなる「期間」ですが、一生ずっとローンが組めなくなるわけではなく、通常7、8年となっています。この「ブラックリスト」と呼ばれているものは、信用情報機関に登録されている事故情報をいいます。そして、債務不履行(延滞)情報などは事故発生日から5年間、破産情報については10年を超えない期間というように、信用情報機関ごとに定められています(なお近い将来、信用情報機関は統一されることになっています)。そして破産についての情報は通常7,8年経過するとリストから削除されることが多いようです。従って、破産手続開始決定後、長くても10年経過すれば、またローンを組んだりカードを保有したりすることが出来るようになります。一生組めなくなる訳ではありません。

 執筆日20041021