本来、債務者には支払条件を変えてほしいという権利はありませんが、交渉次第では支払額の減額を認めてもらえる可能性もあります。債務者にも借りた額を何とかして返済したいという誠意があり、債権者が債務者の置かれている状況への理解を示してくれれば、毎月の支払額の減額が認められることもあります。債権者がこの交渉に応じてくれるようにするためには、まずは債務者自身が置かれている苦しい状況を数字で正確に示すことです。次に、どの程度の減額を求めるかという点ですが、確実に支払い続けることができるような返済計画を債権者に理解してもらうことが必要です。具体的には、それぞれの置かれている状況により異なりますので、一度弁護士や弁護士会などに相談したほうがよいでしょう。これらの交渉がまとまらないときは、裁判所に調停を申し立てることもひとつの方法です。

　執筆日20001113